セブの気温32度 湿度48%
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昨夜ティムの子供がいきなり生まれた。

父親は秘密だ。

私は生まれて初めて出産に立ち会った。

アミーゴの調子が悪かったのでSMの近所の修理屋に出して、そのままSMのスタバで仕事をしながら待っていた。

ティムは妊娠中だったが、予定日は4月26日だったので悠長に構えていた。

すると、突然SMの中で破水した。

ドクターに連絡をとってみると、すぐに病院に行って出産の準備に取り掛るように指示を出された。

修理中のアミーゴはこんな時に役に立たない。

アミーゴはティムの事が嫌い


しかし、フィリピンの病院は手続きが超メンドクサイ。

まず、 入院手続きに1時間以上かかった。

Sグリラが素晴らしい訳

フィリピン人が管理すると・・・

手続きの待ち時間に生まれてしまう人もいると思う。

立ち会う時は予め許可をもらっておかなければならない。


病室はグレードが5段階位に分れる。
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プライベートルームの一番安い部屋は2200ペソだ。

もちろん一番安い部屋を選んだ。

個室でエアコンもテレビもある。

これ以上何が必要だというのだ?

この上のクラスはどうせ殆ど変わらないのに値段だけ高いのだろう。

この辺の仕組みはラブホと一緒。

そして敷金を1万ペソ払った。

フィリピンの病院は入院敷金がいる。

日本の保険VSフィリピンの保険


ティムの妹MMは方向感覚が動物並みに優れている。

迷路のような病院の中でもまるで職員のようにデリバリールーム(出産部屋)の方角が分かるのだ。

逆にティムは超方向音痴でSMの中でさえすぐにパニックになる。

その違いを見て兄弟姉妹の能力の総量は決まっているような気がした。

妹に全部方向感覚の能力が行ってしまったのだろう・・・


MMはビサヤ語が分からないのでナースにタガログ語で質問する。

するとナースは決まって英語で答える。
 
ビサヤの人はタガログ語が嫌いだ。

ナースが言った。

CMが1だからまだまだかかりますよ

※CMとは産道のセンチメートルサイズだ。

これが10になると生まれるらしい。

今が1ってことは2~3日後に生まれるよMMに言われとりあえず家に帰ろうと思った。

すると部屋に内線がかかってきて、もう生まれますよと言われて行ってみたら本当だった。

フィリピン人の言う事は適当に聞いておいたほうが良い。

洋服を無菌服に着替えた。

そしてマスクをして現場へ踏み込む。

ティムはスタンバイして気合が入っていた。

子供の頭がアソコから出てくる様子はホラー映画を見ているようだった。

あれを見ると男はもうソクソク(エッチ)したくなくなるというが、納得な現場だ。

世の中知らないほうが良いこともあるのかもしれない。

出産を鼻からスイカと経産婦は比喩するが、私には巨大なrambutan(ランボタン)に見えた。
rambutan

※rambutan フィリピンのフルーツ。ライチに味がそっくりだけど美味い。


本格的に陣痛が始まってから完全に取り出されるまでにわずか10分だった。
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テレビとか映画ではもっと長くて何時間も苦しむイメージがある。

パスパス(速い)な家系なのだろう。


ベイビーは鼻がティムとまったく同じだ・・・
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思わずLuoy(可愛そう)と言ってしまった(笑

やっぱりな・・・

生まれてすぐは血色が悪くクロンボ系に見えたのだが、

10分もすると白くなって来た!

自分はじっと観察してただけだが、初めての立ち合いとフィリピンスタイルな手続きに巻き込まれ疲れが出た。

そして昨夜は泥のように眠った。


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